コロナ禍において飲食店の時短営業などでお弁当を利用する機会が増えてきています。テイクアウトを提供する側としては冷めてもおいしいお弁当をと思いつい味付けが濃くなりがちです。最近ではコンビニ弁当をはじめ減塩をキーワードにする商品が増えつつあります。今回は「減塩」をテーマにしてまいります。
日本人の食塩摂取量は年々少しずつですが減少傾向にあります。厚生労働省の資料をみてみると2003年の日本人男性は1日当たり12.7g、女性は10.9gの摂取量だったのに対し2019年においては男性10.9g、女性9.3gにそれぞれ減少しています。しかし厚労省の推奨する塩分摂取量は男性7.5g/日未満、女性は6.5g/日未満としています。
塩分の取りすぎはなぜいけないと言われるのでしょうか。塩分過多の生活を続けた場合、様々な生活習慣病のリスクが高まります。生活習慣病のなかでも高血圧と塩分は深い関係があります。塩分を取りすぎると血中のナトリウム濃度が上がります。すると体内の仕組みとして血液中のナトリウム濃度を一定にしようと血管内に周囲の水分が引き込まれます。すると一時的に血液の量が増え、血管の壁に対する圧力が増し血圧が高まります。また、ナトリウムは交感神経を刺激し血管を収縮させるなどして余計に血圧が高まる結果になります。高血圧は動脈硬化とも関係し、それがひいては脳梗塞、心筋梗塞へとつながっていきます。塩分の取りすぎを防ぐことは様々な生活習慣病の予防となるのです。
最近では「漬物に醤油をかける」、「カレーライスにソースをかける」、「塩さばに添えられた大根おろしに醤油をたくさんかける」といったことをする人は以前に比べればずいぶんと減ったかとは思います。しかし、お弁当の場合は実際に食べるまでに時間が経つことが多いため冷えても味が感じられるようにと濃い目の味付けとなることが多いようです。この現状に対してコンビニ各社は取り組みとして減塩に目が向けられています。
そのような中で、味の素KKから、新しい減塩シリーズとして、「減塩なのにおいしさそのまま」をキャッチフレーズに「業務用 お塩控えめのほんだし」、「業務用塩分ひかえめ コンソメ 洋風スープの素」、「業務用 塩分ひかえめ 丸鶏がらスープ」の3品が登場しました。減塩というと「味が物足りなくておいしくなさそう」とか「余計な手間がかかりそう」というイメージがあります。そんな方々にお悩み解消策として「うま味やさしをきかせた“おいしい減塩”」を味の素KKは提案しています。たとえば業務用「お塩控えめの・ほんだし®」500g袋はおいしさそのままに塩分を60%カットしたかつお風味調味料です。濃厚なかつおだしのコクと味わいを損なうことなく料理をおいしく仕上げてくれます。外食、中食、施設などの給食向けとして幅広い業態にお使いいただける一品です。
味の素KK 新・減塩シリーズ
味の素KK HPより